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#02 マスターカスタムプラン事例

奈良さんのカスタム
「奈良さんが語る、マイボディ・マイライフ」

奈良さんのプロフィール

大学で被服を学んだ後、複数のアパレル企業・ブランドでパターン業務に携わる。
決して一直線ではないキャリアの中で、さまざまな現場のものづくりに向き合い、「自分の基準」を育ててきたパタンナー。

現在はフリーランスとして、オンライン発のデザイナーブランド、商社を通じたSC向けブランド、セレクトストア系ブランドなど、幅広い案件を担当している。
ブランドごとに異なる考え方やシルエットを丁寧に読み取り、現場で成立する服へと落とし込むことを大切にしている。

奈良さんの決断

当初、奈良さんは既存のボディを購入する予定でした。
しかしTDFから、仕事の内容や目的に合わせたオリジナルボディを製作できると聞き、「自分のためのボディを作る」という選択肢に気づいたといいます。既製品を選ぶのではなく、自分の仕事を支えるパートナーとしてのボディを持つこと。
その考えに納得し、奈良さんはオリジナルボディの製作を決断しました。

まずは原型師が提案したベースとなる型を選び、そこから奈良さん専用のボディづくりが始まりました。

フルレングスボディのカスタムに挑む!

奈良さんが希望したのは、レディスのフルレングスボディでした。

ジャケット、パンツ、シャツ、オールインワン。
フリーランスのパタンナーとして、奈良さんが担当するアイテムは多岐にわたります。さまざまなクライアントの仕事に向き合うためには、上半身だけではなく、ボトムや全身のバランスまで確認できるボディが必要でした。
初回の打ち合わせで奈良さんは、
「私が本当にオリジナルなんて作れるんでしょうか……?」
と不安を口にしました。
けれどその一方で、理想とするラインやニュアンスをまとめた資料を、すでにしっかり用意されていました。
不安を抱えながらも、自分の仕事に必要な形を言葉にしようとする姿勢が、奈良さんのオリジナルボディづくりの第一歩となりました。

うまくいったパターンには、ボディのヒントがあった。

奈良さんは、ドレーピングとCADを自在に行き来し、さらに3Dにも挑戦する、現代型のパタンナーです。

今回のボディづくりで印象的だったのは、奈良さん自身が「うまくいった」と感じている股ぐりのパターンを持参されたことでした。
TDFでは、そのパターンを手がかりに、まず3D上でボディの形状を検証しました。
服として成立しているラインから、ボディに必要な形を読み解いていく。
それは、人体をそのまま写すのではなく、奈良さんの仕事を支える「服づくりのための基準」を探る作業でした。
そこから、人体の要素を適切に反映しながら、奈良さんが求めるラインやバランスに近づけていきました。
パターン、3D、ドレーピングを行き来しながら、奈良さん専用のボディは少しずつ具体的な形になっていきました。

平面と立体のキャッチボール

試行錯誤のプロセスは、まさに「平面と立体のキャッチボール」でした。
パターンで考え、3Dで確認し、立体で見直す。
そのやり取りを重ねる中で、完成に近づくにつれ、奈良さんの言葉も少しずつ変わっていきました。
「このカーブ、私がいつも直していたところにピタッとくる」
「これなら、最初から迷わずに引ける」
自分のパターンを理解してくれるボディが、目の前で形になっていく。
その過程で生まれた気づきや修正の積み重ねが、奈良さん専用のボディをつくり上げていきました。

そして、次のボディへ

「このボディは、私が肩まわりや中ヒップを小さく作ってしまう癖を修正できるように、その部分を少し補ってもらいました。
ヌードボディではありますが、単に人体を写したものではなく、自分の癖が出すぎないように工夫されたボディなんです。
下半身については、かなり満足できるところまで来ました。
その分、上半身については、もう少し踏み込めたかもしれないという気持ちもあります。
もしもう一度作るなら、今度は上半身をもっとヌードに近い感覚で作るボディにも挑戦してみたいです。」

TDFから

奈良さんのボディづくりは、完成で終わるものではなく、使いながら次の課題が見えてくるプロセスでもありました。
自分の仕事を支える基準を持つこと。そして、その基準を更新していくこと。
奈良さん専用ボディは、これからの仕事の中でさらに育っていくボディです。

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